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最近オモロい本を読みました。それはお金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)という本です。まあ結構有名な本でして、僕は時代の波に乗れず少し遅れて読みました。

 

僕の主観ですが、この本若干難しいと思うんですよね。僕は10代の頃から金融系の本を読みまくっていましたので、難しい箇所もなく理解できたのですが、普段からあまり本を読まない人や金融の知識が一切ない人だと正直難しいと思いました。
なので、お金2.0に興味はあるけどまだ、読んでない方や本を読んだけど理解できなかったという人に向けて僕なりに軽くまとめてみました。テーマは資本主義と価値主義についてです。


目次

・資本主義の欠点
・これからは資本主義から価値主義に向かっていく
・今後はお金で人は動かない

これからの時代に必要なこと
・内面的な価値
・価値を最大化する
・フォロワー

まとめ




資本主義の欠点

まず価値主義のお話をする前に資本主義の欠点について理解しなくてはいけません。
資本主義では「稼ぐが勝ち」という言葉通りにお金を増やす事が良いとされています。

資本主義では、どんなに価値があろうとお金を稼げなければ無価値です。逆に実際に価値のないものでもお金に転換できれば評価の対象になります。

そもそも最初は、お金は価値を運ぶツールでした。しかし次第にお金が社会の中心になるにつれて、「価値をどう提供するか」を考えるよりも、「お金からお金を生み出す方法」を考えた方が効率的であることに、気づく人が出てきました。
人を雇用して製品を作って市場で売り、お金に変えてまた何かを買うよりも、お金に働いてもらってお金を稼ぐ方が楽なんですよ。つまり、これは資本家と労働者の構図ですね。

資本主義ではこれが現実です。なので、ただお金を得るために自分の人生の全てを金儲けに捧げるような人もいます。しかしその結果、心の余裕を失い自分の内面的な価値を犠牲にするような事が増えました。 

人生を金儲けに捧げた人として、投資家の僕が思い当たる人物が1人います。それはジェシーリバモアという人物です。

投資をしている人ならご存知の方は多いと思いますが、彼はウォール街のグレードベアと呼ばれる位に凄い相場師です。そんな凄い彼でも、何度か破産したりするんです。そして最後には彼は相場という世界で疲弊して自殺をしました。
ちなみに自殺をした時、お金はあったんです。「お金があるのになんで自殺をするの?」そう思う人もいると思いますが、彼はうつ病を患っていたそうです。
自分の人生を相場に捧げた結果、内面的な価値を犠牲にした1人ではないかと思います。

リバモア以外にも、お金が原因で自殺するような人って多いですよね。これが資本主義の欠点ではないかと思います。


リバモアについての本







これからは資本主義から価値主義に向かっていく

価値主義とは可視化された資本ではなく、お金などの資本に変換される前の価値に重きをおくことです。
価値主義では自分の価値を最大化する事が大事です。

価値って比重に曖昧な言葉ですよね。
価値とは、使用価値や利用価値など人間の欲望を満たす実世界での実用性を指す場合や、倫理的・精神的な観点から人間社会の存続にプラスになるような概念を指す場合もある
と著者は言っています。


現代はクラウドファンディングやVALUなどのサービスが普及して、資金調達が容易な環境にあります。そのため相対的にお金の価値そのものが下がり続けています。

逆に、信頼や時間や個性のようなお金では買えない価値が、相対的に上がってきています。



価値主義と聞いて思い浮かぶ人物はキングコングの西野さんです。彼はレターポットのサービスだったり、ホームレス小谷さんのプロデュースだったりと、いち早くお金の価値が下がっている事に気付いていました。あとは、最近だとプロ奢ラレヤーさん(@taichinakaj)もそうですね。


他にもまだまだたくさんいますが、今の状況を冷静に分析してそれを行動に移せる人が時代

を作っていますね。


今後はお金よりも価値に重きを置く価値主義を中心とした世界に変わっていくことが予想できます。その理由は次に説明します。




今後はお金で人は動かない

著者は今後の人々の生活について以下のように言及をしています。

現在の経済では最も強力でお金を稼ぎたいと言う欲望(金銭欲)が報酬として機能しなくなることが想像できます。

現在の経済では、お金には人を動かす力があります。これは紛れもない事実です。現代人の多くは生活のために働いていますよね。

しかし、例えばベーシックインカムが導入されてたとして、最低限の生活が保障される世の中になったらどうでしょう。


お金は「あったら便利なもの」であり、必ずしも必要と考える人は少なくなるはずです。お金からは人の行動を変える魅力はこれからどんどん失われていきます。


これは「ベーシックインカムが導入される前提」の話ではなく、現代の日本で少しずつ起こっている現象です。

昨今は「最近の若い奴は欲がない」と言われるようになりました。僕と同世代の若い人達は、「お金をもっと稼ぎたい!」という人も勿論いますが、「お金よりも休みが欲しい」と考える人が増えている印象があります。

この理由は、現代が物に困らなくなっているからだと思います。例えば戦後のように貧しく物がない時代だと「大きな家を建てて、高級車に乗って、高級腕時計を買って…」みたいな生活に憧れる人がいるのはごく自然な現象です。

しかし、現代の日本は生活するのには不自由なく暮らせますし、モノも溢れているのでお金に貪欲な人が少なくなっているのだと思います。それに現代はほとんどレンタルできますし、自分で所有する必要性が少なくなっているんですよね。

「お金は有ったら便利なもの」という価値観を持つ人間がこれからもっと増えると思いますし、著者の言うように今後はお金で人が動くことも少なくなりそうです。




これからの時代に必要なこと

・内面的な価値


内面的な価値には、共感、熱狂、信頼、好意、感謝のような種類があります。近年、この内面的な価値はSNSで広まっています。SNSのおかげで、人の熱量が情報として一瞬で伝わるようになりました。


そして、この内面的な価値ではオリジナリティや個性が重要です。

「この人でなければいけない」「この人だからこそできる」といった独自性がそのまま価値につながりやすいです。


理由は、誰でもできる仕事はいくらでも代替できるからです。これからの時代は誰でもできる単純作業は、人間がやらなくても済む時代になります。


なので、例えばYouTuberや歌手、芸人、画家みたいな人たちがどんどん活躍するようになると思います。すると、武器になるのがオリジナリティです。オリジナリティがないとこの先の将来は厳しいと思います。


例えば学校はみんなと同じことをする平均的なロボットを量産する場所です。そのため学校教育が自分と合わず、弾かれていた人材はこれからの時代で活躍する存在になり得そうです。今後は学校の在り方までも変化していくようになると思います。



・価値を最大化する。


価値を最大化する事はすごく重要です。あらゆる価値を最大化しておけば、その価値をいつでもお金に変換することができますし、お金以外のものと交換することもできます。


そして今では、誰でも独自の経済圏を作る事ができます。先程も紹介したプロ奢ラレヤーさん(@taichinakaj)は見事に独自の経済圏を作っています。

彼は名前の通り奢られる事で生計を立てているのですが、この世に自分にとって価値のない人間に奢る人はいません。彼は奢ってくれる人に価値を提供して奢ってもらっています。社会的には無職という身分ですが、実質的には彼は無職ではなく、しっかり働いている事になりますね。

彼は対価をお金で貰うのではなく、飯を奢ってもらい、そこで新たな情報を得たり人との信用を積み重ねて独自の経済圏を作っています。つまり、自分の価値を最大化して、お金以外のモノと交換しているのですね。

こういう風に独自の経済圏を作る事がこれからの時代で大切なのです。



そもそもお金とは、価値を資本主義経済の中で使える形に変化したものに過ぎません。言わば価値を媒介する道具であり、選択肢の1つです。

基本的にはお金も価値あるものと交換する1つの手段です。ということはつまり、お金と交換する前の価値が1番重要じゃね?ということに気づく事ができます。価値の最大化がこれからのテーマになりそうですね。



・フォロワー

フォロワーが大事っていうのはよく分からない人がいるかと思います。たしかに財務諸表でも、IT企業ではデータなどが資産に反映されません。無形資産として反映させる事もできますが、それは一部に過ぎません。

しかし、ウェブサービスをやっている会社にとっては、最大の資産は自社のサービスを使ってくれているユーザです。そして、そこで得られた購買行動データも重要な資産です。しかしこういったものは現在の財務諸表には反映されません。

理由は現在の財務諸表は、物や土地を前提に作られたものだからです。産業がシフトしていっている現代では、現在の財務諸表上では資産として反映されないものが、これからの時代の資産になっていくのだと思います。

その為、個人ではフォロワーも重要な資産になります。
例えば商売の世界では、リピーターをつける事がとても重要になります。理由は、リピーターがいないと新規開拓をいつまでも続けなくてはいけなく、効率が悪いからです。またリピーターになって貰う事で信頼関係も構築され、大きな買い物をして貰えたりもします。

つまり自分のファンがいるといつの時代も強いんですよね。特にこれからは更に強くなると思います。

著者は個人が企業と同じように生きていくのに必要な事を書いていますので引用させていただきます。

個人が企業と同じように専門性や影響力や信用力もとに生きていくためには、毎日の収入を稼ぎながらも、日々の活動から資産を積み築き上げていくことが不可欠です。

働きながら勉強したり情報発信をする事は大変ですが、それくらいしないとこれからの時代の資産を積み上げる事はできないという事です。毎日少しでも積み重ねていく事が大切です。




まとめ

資本主義は実際に価値がないものでも、お金や資本に転換できれば評価の対象になってしまう。逆にどれだけ人々が熱中して利用しているサービスもお金や資本に転換できなければ価値のないものとして扱われてしまう。

AIなどで殆どの仕事が自動化される。ベーシックインカムなどで働かなくても生活できるようになると、今までのようにお金で人が動く事が少なくなる。

これからは内面的な価値を高め、価値を最大化する事が大事。


僕はいつも本を読む時にメモをするのですが、お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book) は約7,000文字もメモしていました。こんなにメモをするのは初めてでしたが、それくらい内容の濃いとても面白い本でしたし、今後について考えるきっかけになりました。

社会人の方はもちろん、これからの時代を生き抜く10代20代は絶対に読むべき一冊です。